大谷選手をはじめとする日本人メジャーリーガーがMLBで大活躍しています。そして、今後も活躍が期待されます。そこで、今回は、より野球と日本人メジャーリーガーの応援を楽しむために、野球に関する主な表示・指標などを整理してみたいと思います。大谷選手がMLBで活躍中ということもあり、敢えて一部英語を含めました。

大谷選手やダルビッシュ有選手をはじめ日本人メジャーリーガーの活躍楽しみ!!
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野球のポジションと球速
野球のポジション
野球のポジションは図のようになります。

マイル(MPH)とキロ(km/h)
日本では球速の単位として「km/h」が使用されますが、MLBでは「MPH(Miles per hour、mi/h)」が使用されます。1MPHは約1.609km/hです。
MPH | km/h |
80 | 128.75 |
81 | 130.36 |
82 | 131.97 |
83 | 133.58 |
84 | 135.18 |
85 | 136.79 |
86 | 138.40 |
87 | 140.01 |
88 | 141.62 |
89 | 143.23 |
90 | 144.84 |
91 | 146.45 |
92 | 148.06 |
93 | 149.67 |
94 | 151.28 |
95 | 152.89 |
96 | 154.50 |
97 | 156.11 |
98 | 157.72 |
99 | 159.33 |
100 | 160.93 |
101 | 162.54 |
102 | 164.15 |
103 | 165.76 |
104 | 167.37 |
105 | 168.98 |
106 | 170.59 |
107 | 172.20 |
108 | 173.81 |
109 | 175.42 |
110 | 177.03 |

tayuyuは、100MPHが約160.9km/hで覚えています。これ覚えとけば、1MPHが1.609km/hとすぐわかるから、何MPHでも計算できるね。
長さの単位は、インチとかフィートとかいろいろあるからややこしいね。(1フィートは0.3048メートル、30.48センチ、12インチ)
投手に関する主な指標
防御率(ERA)
防御率(ERA:Earned Run Average)は、9イニングあたりの自責点(ER:Earned Run)を表す数値です。
$$ERA=9\times\frac{ER}{IP}$$
- 投球回(IP:Innings Pitched)

仮に9イニング投げたら、平均でどれくらい自責点が発生するかというイメージだね。
奪三振率(K/9 IP)
奪三振率(K/9、SO/9:strikeouts per nine innings pitched)は、9イニングあたりの奪三振(K:Strikeout)数を表す数値です。
$$K/9IP=9\times\frac{K}{IP}$$$$
- 投球回(IP:Innings Pitched)

仮に9イニング投げたら、平均でどれくらい三振が取れるかだよ。
被打率(BAA)
被打率(BAA:batting average against、opponent AVG)は、投手が対戦した打者の打率を表します。
$$BAA=\frac{H}{BF-BB-HBP-SH-SF-CINT}$$$$
- 被安打(H:Hits)は、単打(1B:single)、二塁打(2B:double、two-base hit)、三塁打(3B:triple、three-base hit)、本塁打(HR:Home Run)
- 四球(BB:Base on Balls)
- 死球(HBP:Hit By Pitch)
- 犠牲バント(SH:Sacrifice Hit、Sacrifice Bunt)
- 犠牲フライ(SF:Sacrifice Fly)
- キャッチャーの打撃妨害(CINT:Catcher’s interference)
K/BB
K/BB(strikeout-to-walk ratio)は、奪三振(K:Strikeout)と四球(BB:Base on Balls)の比率で、奪三振の数を与四球で割った数値です。
$$K/BB=\frac{K}{BB}$$

投手の制球力を表す指標だよ。日本人だと、上原選手が良かった指標だね。
WHIP(ウィップ)
WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)は、1イニングあたりに安打(H:Hits)または四球(BB:Base on Balls)で何人の打者を出すかを表す数値です。死球(HBP:Hit By Pitch)や失策(E:Errors)などによる出塁は含みません。被安打と与四球のみを対象とします。
$$WHIP=\frac{BB+H}{IP}$$
- 四球(BB:Base on Balls)
- 安打(H:Hits)は、単打(1B:single)、二塁打(2B:double、two-base hit)、三塁打(3B:triple、three-base hit)、本塁打(HR:Home Run)
- 投球回(IP:Innings Pitched)

被安打になるかどうかは、野手の守備力に影響を受けるのと、単打も長打も同じ被安打数1として数えられるから、WHIPだけで良い投手とは判断できないね。
QS(クオリティ・スタート)
QS(Quality Start)は、投手が次の条件をすべて満たした場合に記録される指標です。
- 先発をする
- 6イニング以上を投げる
- 自責点を3点以内に抑える
HQS(High Quality Start)という指標も存在します。
- 先発をする
- 7イニング以上を投げる
- 自責点を2点以内に抑える

先発投手としての役割ができたかどうかの指標かな。QSやHQSの回数が多いほど、先発投手としての役割を担ったということだね。
野手に関する主な指標
打率(AVG)
打率(AVG:Batting Average)は、安打(H:hits)数を打数(AB:At Bat)で除した値で、安打を打つ確率を表す数値です。ここで、安打は、単打(1B:single)、二塁打(2B:double、two-base hit)、三塁打(3B:triple、three-base hit)、本塁打(HR:Home Run)を意味します。
$$AVG=\frac{H}{AB}$$
出塁率(OBP)
出塁率(OBP:On-Base Percentage)は、打撃機会あたりの出塁率を表す数値です。
犠牲バント(SB:Sacrifice Bunt)は、自らアウトになって進塁させようという自己犠牲が前提のため打撃機会には含みませんが、犠牲フライ(SF:Sacrifice Fly)は、自己犠牲が前提でないため打撃機会に含みます。
$$OBP=\frac{H+BB+HBP}{AB+BB+HBP+SF}$$
- 安打(H:Hits)は、単打(1B:single)、二塁打(2B:double、two-base hit)、三塁打(3B:triple、three-base hit)、本塁打(HR:Home Run)
- 打数(AB:At Bat)
- 死球(HBP:Hit By Pitch)
長打率(SLG)
長打率(SLG:Slugging percentage)は、1打数あたりの塁打(TB:Total Bases)の平均値を表す数値です。
$$SLG=\frac{TB}{AB}$$
$$(TB=1B+2\times2B+3\times3B+4\times HR)$$
OPS(オプス、オーピーエス)
OPS(On-base Plus Slugging)は、出塁率と長打率の和です。
$$OPS=OBP+SLG$$
- 出塁率(OBP:On-Base Percentage)
- 長打率(SLG:Slugging percentage)
OPSと得点(R:Run)の相関係数が高いことから、打者の得点算出力を表す指標と言われています。

ヒットもフォアボールも塁に出るという意味では同じ、安打は安打でも長打の方が評価されるという点を考慮した指標になるね。
得点と打点
得点は、自身が本塁に触れたときに記録される点数です。
打点(RBI:Run Batted In)は、自身の打撃によって走者が得点したときに記録される点数です。自身の打撃が本塁打となり、自身が得点した場合や満塁時の四死球などによる場合も打点となります。相手がエラーした場合は、相手がエラーしなかった場合でも得点できたと判断されるときに打点となります。
バレル(Barrel)、バレル率
バレル(Barrel)は、打率MLBで導入されているデータ解析ツールのスタットキャスト(Statcast)を用いて解析される打者指標のひとつです。
打球速度(Exit Velocity)と打球角度(Launch Angle)に関して、次の条件をすべて満たした場合にバレルとなります。
- 打球速度(打者が打った打球の初速)が98MPH以上であること
- 一定の打球角度内で打球が打たれていること(打球速度が大きくなるほど、打球角度の範囲が広がります。)
例えば、打球速度が98MPHのときは、打球角度が25~31度の場合にバレルになります。打球速度が99MPHの場合は、打球角度が25度~31度の場合にバレルになります。打球速度が116MPH以上のとき、打球角度は最大となり、8度~50度の範囲となります。
バレルとなる打球速度と打球角度のことをバレルゾーン(Barrel Zone)と呼びます。
バレルは、打率.500、長打率1.50を超えるものとされ、MLBの公式ページによると、2016年のシーズンにおけるバレルとなったボールの打率は.822、長打率は2.386というデータが出ています。
During the 2016 regular season, balls assigned the Barreled classification had a batting average of .822 and a 2.386 slugging percentage.
MLB.com
なお、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷選手は、2021年6月20日現在、バレルを満たした回数が39回、バレル率(Brls/BBE)が24.2%とともにMLBの中でトップとなっています。
ちなみに、バレル率(Brls/BEE)の2位はフェルナンド・タティスJr.選手(サンディエゴ・パドレス)で20.9%、3位はロナルド・アクーニャJr.選手(アトランタ・ブレーブス)で19.2%となっています。

大谷選手は、打率と長打が見込める打球速度と打球角度でボールを打てているということだね。すごいね~!
イニングの表と裏
イニングの表は、TOPです。イニングの裏は、BOTTOMです。略してBOTと表記されることもあります。
MLBの試合数
試合数は、162試合です。
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