今回は、Excelにおいて、条件付きで数を数える関数であるCOUNTIF関数、COUNTIFS関数をご紹介します。数を数える関数である、COUNT関数、COUNTA関数、LEN関数は、別の記事でご紹介しています。
なお、Excel初心者の方で、「関数がいまいち良くわからないよ」という方は、あらかじめ下の記事を読んでいただくことをお勧めします。
COUNTIF関数
COUNTIF関数は、指定した範囲内において、検索条件と一致するセルの個数を求める関数です。
COUNTIF関数の書式
COUNTIF(範囲, 検索条件)
範囲 | 必須 | 個数を調べる範囲を指定します。 |
検索条件 | 必須 | 検索する条件を指定します。 |
COUNTIF関数の使用例
表2のような例でCOUNTIF関数を使用してみます。
A | B | C | |
1 | banana | 100 | 20 |
2 | BANANA | 80 | peach |
3 | 50 | orange | pineapple |
4 | ひらがな | 55 | orange |
COUNTIF(A1:C4,”banana”)は、「A1からC4の範囲におけるbananaと入力されているセルの個数」を求めるので、結果は「2」となります。
COUNTIFS関数
COUNTIFS関数は、指定した範囲内における、数値が入力されているセルの個数を求める関数です。COUNTIF関数との違いは、COUNTIF関数は1つの条件のみ設定できるのに対し、COUNTIFS関数は、1つ以上(通常、複数)の条件を設定できます。
COUNTIFS関数の書式
COUNTIFS(検索条件範囲1, 検索条件1, [検索条件範囲2], [検索条件2], …)
検索条件範囲1 | 必須 | 個数を調べる範囲を指定します。 |
検索条件1 | 必須 | 検索する条件を指定します。 |
検索条件範囲2 … | 任意 | 個数を調べるの範囲(2つ目(nつ目))を指定します。 |
検索条件2 … | 任意 | 検索条件範囲2(n)における、検索する条件を指定します。 |
COUNTIFS関数の使用例
表5のような例でCOUNTIFS関数を使用してみます。
A | B | C | |
1 | banana | 100 | 20 |
2 | banana | 80 | peach |
3 | 50 | orange | pineapple |
4 | ひらがな | 55 | orange |
COUNTIFS(A1:C4,”>30″,A1:C4,”<=80″)は、「A1からC4の範囲における30より大きい値が入力されているセルの個数、かつ、A1からC4の範囲における80以下の値が入力されているセルの個数」を求めるので、結果は「3」となります。
補足
検索条件を「または(OR)」にしたい、例えば、「banana」または「orange」が入力されているセルの個数を求めたいときは、COUNTIF関数またはCOUNTIFS関数を使用して、次のように求める方法が考えられます。
COUNTIF(A1:C4,”banana”)+COUNTIF(A1:C4,”orange”)
まとめ(COUNTIF関数とCOUNTIFS関数の違い)
COUNTIF関数とCOUNTIFS関数の違いをまとめると、表6のようになります。
COUNTIF関数 | 条件が1つの場合に使用 |
COUNTIFS関数 | 条件が1つ以上(通常、複数)の場合に使用 |
なお、同じような関数であるSUMIF関数、SUMIFS関数の記事も書いてますので、よろしければご覧ください。
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