【Excel】セルまたは範囲に名前を付ける(名前付き範囲)

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今回は、Excelの名前付き範囲についてです。Excelでは、セルまたは範囲に名前を付けることができます。

名前付き範囲について

下記の2つの数式をご覧ください。

=sum(A2:A5)式(1)引数はセル範囲を参照
=sum(商品表金額)式(2)引数は名前付き範囲を利用
表1:セル参照と名前付き範囲

この2つの数式の違いは、SUM関数の引数が「A2:A5」であるか、「商品表金額」であるかです。

セルまたは範囲に名前を付けたものを名前付き範囲と言います。式(2)の「商品表金額」は、名前付き範囲になります。

tayuyu
tayuyu

名前付き範囲という名前だけど、一つのセルに名前を付けることもできるよ。

名前付き範囲を用いることで、式(1)「A2:A5」のようにセル参照で入力していた部分を、式(2)「商品表金額」のように名前でも入力することができるようになります。

また、式(1)の範囲「A2:A5」は、範囲はわかりますが、その範囲が意味するものはわかりません。一方、式(2)の名前付き範囲「商品表金額」は、「商品表という表の金額というカテゴリかな?」といったように、どのような意味を持つセルまたは範囲であるかが分かります。

tayuyu
tayuyu

名前付き範囲を利用すれば、より分かりやすいExcelになりそうだね。

名前付き範囲の主なメリット

  • セル参照を名前付き範囲に置き換えることができる
  • セルまたは範囲に名前が付いているため、どのような意味を持つセルまたは範囲であるかが分かる

名前付き範囲の作成・設定方法

名前付き範囲の作成・設定方法はいくつかありますが、主な3つの方法をご紹介します。

方法1 「名前の定義」から作成

  1. リボンの「数式」タブの「定義された名前」グループの「名前の定義」をクリックします。(図1)
図1:名前の定義
  1. 図2の画面が出てきます。入力内容は、表2のとおりです。各項目を入力して「OK」をクリックします。
図2:新しい名前
名前付けたい名前を入力します。
範囲名前付き範囲の有効範囲をブックまたは各シートから選ぶことができます。
コメントコメントを付けることができます。省略可能です。
参照範囲名前付き範囲の参照範囲を設定します。
表2:名前の定義(新しい名前)の入力項目

方法2 名前ボックスから作成

名前ボックス(図3赤枠)を用いることで簡単に名前付き範囲を設定することができます。

図3:名前ボックス
  1. 名前を付けたい範囲(またはセル)を選択します。
  2. 名前ボックス(図3赤枠)に付けたい名前を入力します。
  3. 「Enter」キーで確定させます。

方法2からは、名前付き範囲の有効範囲(ブックまたはシート)とコメントについては設定することができません。これらについて、後から設定したい場合は、後述する「名前の管理」で変更できます。

方法3 「選択範囲から作成」から作成

名前を付けたい範囲が表形式の場合、「選択範囲から作成」でまとめて名前付き範囲を設定することができます。

例として、図4のような場合を考えます。商品、金額、在庫のそれぞれの列に、見出し行と同じ「商品」、「金額」、「在庫」という名前を付けてみたいと思います。

図4
  1. 名前を付けたい範囲を選択します。今回は、A1セルからC5セル(見出し表を含みます。)を選択します。
  2. リボンの「数式」タブの「定義された名前」グループの「選択範囲から作成」をクリックします。
  3. 図5の画面が出てきます。今回は、見出し行(上端行)を名前付き範囲の名前としたいので、上端行にチェックを入れて、OKをクリックします。
図5:選択範囲から名前を作成
  1. 名前付き範囲が作成されます。

名前の管理

名前の管理では、作成した名前付き範囲についての管理、編集、削除ができます。この画面の「新規作成」から名前付き範囲を新たに作成することも可能です。

名前の管理を開くには、リボンの「数式」タブの「定義された名前」グループの「名前の管理」をクリックします。

図5:名前の管理

名前の管理のショートカットキーは、Ctrl+F3

数式で使用

リボンの「数式」タブの「定義された名前」グループの「数式で使用」をクリックをすると、作成した名前付き範囲の一覧を表示することができます。(図6)

図6:数式で使用

名前の貼り付けをクリックすると、名前(数式)を貼り付けることができます。また、「リスト貼り付け」をクリックすると、名前付き範囲の名前と参照範囲を貼り付けます。

数式で使用(名前の貼り付け)のショートカットキーは、F3

名前付き範囲の使用例

例1

定数に名前を付けて使用する。

図9のような場合を考えます。

図9

B1セルに「消費税率」という名前を設定します。

数式は、「B4*(1+B1)」と入力するより、「B4*(1+消費税率)」の方が数式の意味が分かりやすいです。また、もし消費税率が変更になっても、B1セル「消費税率」の値を変更するだけで良いです。

例2

範囲に関する引数を持つVLOOKUP関数、MATCH関数などに使用する。

VLOOKUP関数、MATCH関数については、下記をご覧ください。

図8のように、VLOOKUP関数の引数「範囲」とMATCH関数の引数「検査範囲」に名前付き範囲を使用してみます。

今回は、範囲「A3:C3」に「金額見出し」、範囲「A4:C6」に「金額表」という名前を付けています。

図8

=VLOOKUP(F3,金額表,MATCH(F4,金額表見出し,0),FALSE)

もし、名前付き範囲を使用しなかった場合は、下記のようになります。

=VLOOKUP(F3,A4:C6,MATCH(F4,A3:C3,0),FALSE)

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