今回は、Excelにおいて、条件付きで合計を求める関数であるSUMIF関数、SUMIFS関数をご紹介します。
Excel初心者の方で、「関数がいまいち良くわからないよ」という方は、あらかじめ下の記事を読んでいただくことをお勧めします。
SUMIF関数
SUMIF関数は、指定した範囲内において、検索条件と一致するセルの合計を求める関数です。
SUMIF関数の書式
SUMIF(範囲, 検索条件, [合計範囲])
範囲 | 必須 | 検索条件の範囲を指定します。(合計範囲を省略した場合は、合計する範囲にもなります。) |
検索条件 | 必須 | 検索する条件を指定します。 |
合計範囲 | 任意 | 合計をする範囲を指定します。合計範囲を省略すると、範囲の引数で指定された範囲について、検索条件と一致するセルの合計が求められます。 |
SUMIF関数の使用例
表2のような例でSUMIF関数を使用してみます。
A | B | C | |
1 | 商品名 | 販売価格 | 仕入れ値 |
2 | いちご | 600 | 400 |
3 | マスカット | 1000 | 600 |
4 | すいか | 2500 | 1500 |
SUMIF(B2:B4,”>=1000″,C2:C4)は、「販売価格が1000円以上である商品の仕入れ値の合計」を求めるので、結果は「2100」となります。
SUMIF(B2:B4,”>=1000″)は、「販売価格が1000円以上である商品の販売価格の合計」を求めるので、結果は「3500」となります。
SUMIFS関数
SUMIFS関数は、指定した範囲内において、検索条件と一致するセルの合計を求める関数です。SUMIF関数との違いは、SUMIF関数は1つの条件のみ設定できるのに対し、SUMIFS関数は、1つ以上(通常、複数)の条件を設定できます。
SUMIFS関数の書式
SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2], [条件2], …)
合計対象範囲 | 必須 | 合計する範囲を指定します。 |
条件範囲1 | 必須 | 条件1に対する範囲を指定します。 |
条件1 | 必須 | 条件範囲1において、検索する条件を指定します。 |
条件範囲2 … | 任意 | 条件2(n)に対する範囲を指定します。 |
条件2 … | 任意 | 条件範囲2(n)において、検索する条件を指定します。 |
SUMIFS関数の使用例
表5のような例でSUMIFS関数を使用してみます。
A | B | C | |
1 | 商品名 | 販売価格 | 仕入れ値 |
2 | いちご | 600 | 400 |
3 | いちご | 1000 | 500 |
4 | いちご | 2500 | 1500 |
5 | ぶどう | 1000 | 600 |
SUMIFS(B2:B5,A2:A5,“いちご”,C2:C5,”>=500″)は、「商品名がいちご、かつ、仕入れ値が500円以上の商品の販売価格の合計」を求めるので、結果は「3500」となります。
SUMIFS(B2:B5,B2:B5,“>=1000”,C2:C5,”>500″)は、「販売価格が1000円以上、かつ、仕入れ値が500円より高い商品の販売価格の合計」を求めるので、結果は「3500」となります。
まとめ(SUMIF関数とSUMIFS関数の違い)
SUMIF関数とSUMIFS関数の違いをまとめると、表6のようになります。
SUMIF関数 | 条件が1つの場合に使用 |
SUMIFS関数 | 条件が1つ以上(通常、複数)の場合に使用 |
なお、同じような関数であるCOUNTIF関数、COUNTIFS関数の記事も書いてますので、よろしければご覧ください。
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