今回は、ExcelのTEXT関数の使い方と使い道(フォーマット)についてです。
TEXT関数
TEXT関数は、書式設定したい値について、指定した表示形式コードで文字列で出力する関数です。

TEXT関数を使用すると、数値も文字列に変換されてしまうことに注意しよう!
TEXT関数の書式
TEXT(書式設定する値, “適用する表示形式コード”)
書式設定する値 | 必須 | 書式設定をしたい値を指定します。 |
適用する表示形式コード | 必須 | 書式設定したい値に対する表示形式コードを指定します。 |
TEXT関数の使用例
表2のような場合を考えます。
A | B | |
1 | 10000 | |
2 | 2021/4/25 |
例1
A1セルの値「10000」を桁区切り記号を用いて「10,000」と表示する場合
=TEXT(A1,”#,##0″)
例2
A2セルの値「2021/4/25」を和暦で「R3.4.25」と表示する場合
=TEXT(A2,”ge.m.d”)
表示形式や表示形式コードに関する記事はこちらです。よろしければご覧ください。

TEXT関数の使い道
「セルの書式設定の表示形式で表示する形式を変更できるのに、なぜTEXT関数という関数があるのだろうか?」という疑問を持たれた方がいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、表3のような場合を考えます。A2セルには日付、B2セルにはホームランの号数が入力されています。出力であるC2セルには、A2セル、B2セルの内容に従って、「大谷選手は、〇年〇月〇日に第〇号HRを打ちました。」すなわち「大谷選手は、2021年4月25日に第7号HRを打ちました。」という文章を出力したいとします。
A | B | C | |
1 | 日付 | HR〇号 | 出力 |
2 | 2021/4/25 | 7 |
A2セルには日付、B2セルにはホームランの号数が入力されているので、これを利用して式を作成してみましょう。
下記の式をC2セルに入力してみます。
=”大谷選手は、”&A2&”に第”&B2&”号HRを打ちました。”
数値と文字列を使用しているため、「”」と「&」を用いて連結しています。文字列を「”」で囲み、「&」で連結しています。
C2セル「大谷選手は、44311に第7号HRを打ちました。」
A2セルの内容である日付の部分が「44311」と表示されてしまします。本来は、セルの書式設定の表示形式から日付「2021年4月25日」になるように表示形式を設定をしたいところですが、表示形式を設定したいのが日付に関する一部分「44311」のみのため設定ができません。
Excelでは、1900年1月1日を「1」、1900年1月2日を「2」といったように、日付とシリアル番号を関連付けています。

日付の部分が「44311」と表示されたのは、そういう理由なんだね。
このようなときにTEXT関数の出番です。「44311」の部分をTEXT関数を使ってみましょう。下記の式をC2セルに入力してみます。
=”大谷選手は、”&TEXT(A2,”yyyy年m月d日”)&”に第”&B2&”号HRを打ちました。”
すると、結果は次のようになります。
C2セル「大谷選手は、2021年4月25日に第7号HRを打ちました。」

TEXT関数を使って、日付を文字列に変えたんだけど、このような作業を日付を(文字列に)フォーマットするって言ったりします。
まとめ
TEXT関数は、TEXT関数のみで使用するのではなく、他の数式との組み合わせで使用することで非常に便利な関数となります。
今回は、TEXT関数による日付のフォーマットを例にしましたが、TEXT関数は、数値のフォーマットにもよく使用されます。
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