ネットの通信速度を高速化するために知っておきたい4つのポイント

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今回は、ネットの通信速度に関して、知っておきたい4つのポイントについてです。通信速度が遅いなあと感じている方は、速度を改善できるかもしれないので、一度ご覧いただくといいかもしれません。

はじめに

一般的に家庭でインターネットを使用する場合、図のような構成イメージになっていると思われます。

tayuyu
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あくまでイメージです。

図:構成イメージ

ネットの通信速度について考える場合、図にあるように、ISP、ルーター、LANケーブル、通信機器について確認する必要があります。

以下では、それぞれの詳細について見ていきましょう。

使用する通信機器の性能

パソコン、スマートフォンなどの通信機器の性能によって速度が変ってきます。通信機器の性能は、各製品の仕様表で確認することができます。

有線の通信機器(デスクトップパソコンなど)

例として、NECのデスクトップパソコン(LAVIE A27)仕様表を見てみましょう。

イーサネットとは?

NECのデスクトップパソコン(LAVIE A27)仕様表の通信機能のLANという項目に「1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応」と記載されています。

今日におけるネットワークの主流は、イーサネット(Ethernet)と呼ばれる通信方式で、「1000BASE-T」などはイーサネットの規格になります。

イーサネットの規格は様々あります。イーサネットは、10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tなどの規格を中心に普及してきました。

イーサネット(規格)伝送速度主なケーブル備考
10BASE210Mbps同軸(50Ω、5mm)Thin Ethernet
10BASE510Mbps同軸(50Ω、12mm)Thick Ethernet
10BASE-T10MbpsCAT3
100BASE-TX100MbpsCAT5(UTP)Fast Ethernet
1000BASE-T1000MbpsCAT5e(UTP)Gigabit Ethernet
1000BASE-TX1000MbpsCAT6(UTP)
10GBASE-T10GbpsCAT6/6a(UTP)
表1:イーサネット代表的な規格

イーサネットは、規格によって、速度や通信媒体(ケーブル)が異なります。○○BASE●の○○の部分は、伝送速度を表しています。●の部分は、通信媒体を表します。通信媒体については、後述します。

NECのデスクトップパソコン(LAVIE A27)は、表1のように、1000BASE-T規格の速度である「1000Mpbs」が最大の速度となります。

tayuyu
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BTOのデスクトップパソコンの方は、マザーボード(LANカードを使用している場合はLANカード)の仕様表で確認してみよう。

無線の通信機器(ノートパソコン、スマートフォンなど)

SONYのXperia 1 III(SO-51B)というスマートフォンの仕様表を見てみます。

IEEE802.11とは?

SONYのXperia 1 III(SO-51B)仕様表のWi-fiという項目に、「IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax」と記載があります。「IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax」は、無線LANの規格のことです。

IEEE802.11は、IEEE(the Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子技術協会)のWireless LANに関するワーキンググループです。

IEEE802.11規格の種類は、たくさんありますが、代表的な規格が表2になります。

規格最大速度(理論値)周波数帯備考
IEEE 802.11a54Mbps5GHz
IEEE 802.11b11Mbps2.4GHz
IEEE 802.11g54Mbps2.4GHz
IEEE 802.11n600Mbps2.4GHz, 5GHzWi-Fi 4
IEEE 802.11ac6.93Gbps5GHzWi-Fi 5
IEEE 802.11ax9.6Gbps2.4GHz, 5GHzWi-Fi 6
表2:代表的なIEEE802.11規格

SONYのXperia 1 III SO-51Bというスマートフォンは、「IEEE802.11ax」に対応しているので、理論上最大で9.6Gbpsの速度が出ることになります。

ただし、最大通信速度は、理論上の速度であるため、実際の速度は理論値の速度より低下します。無線LANの性質上、使用環境等により速度が大きく変わることについて理解しておきましょう。

現在、IEEE802.11acに対応した機器が多く、比較的新しい機器は、IEEE802.11axに対応しています。

tayuyu
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これからスマートフォンやノートパソコンを買う方は、「IEEE802.11ax」に対応した機種がおすすめだよ。

ルーター

ルーターは、経路情報を参照しながらネットワークのデータを中継する機器です。一般家庭が購入するようなルーターは、無線LAN機能が付いたルーターが多いため、無線LANルーターと呼ばれることも多いです。

例として、NECのルーター(Aterm WX6000HP)仕様表を見ると、LANインターフェースの伝送速度という項目に「1Gbps/100Mbps」と記載があります。つまり、LANにおける最大速度は、1Gbpsということになります。

また、無線LANインターフェースの項目を見ると、「IEEE802.11ax」に対応していることがわかります。もし、先述した通信機器が「IEEE802.11ax」に対応していても、ルーターが「IEEE802.11ax」に対応していなければ、「IEEE802.11ax」規格は使えません。

LANインターフェースに関する項目において、より速度が速い規格に対応しているルーターを選ぶことで、速度が改善される可能性があります。

tayuyu
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古いルーターを使用してる場合は、一度確認してみるといいかも。

通信媒体(ケーブル)

コンピュータを結ぶ通信媒体は、同軸ケーブル、ツイストペアケーブル、光ファイバーなどがあります。

一般家庭では、通常、ツイストペアケーブルというケーブルを使用します。

ツイストペアケーブル

一般的な家庭で使用される通信媒体は、ツイストペアケーブルです。

イーサネット規格の10BASE-Tなどでツイストペアケーブル(より対線)が使用されます。

ツイストペアケーブルには、規格(カテゴリ)があります。主なカテゴリは、表3のようになっています。

規格(カテゴリ)速度使用可能距離伝送帯域UTP/STPコネクタ
CAT5100Mbps100m100MHzUTPRJ-45
CAT5e1Gbps100m100MHzUTPRJ-45
CAT61Gbps(10Gbps)100m250MHzUTPRJ-45
CAT6a10Gbps100m500MHzUTP/STPRJ-45
CAT710Gbps100m600MHzSTPGG45/TERA
表3:ツイストペアケーブルの代表的な規格

伝送帯域は、周波数が高いほど、たくさんのデータを流すことができます。

tayuyu
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伝送帯域は、道路の車線数のイメージだよ。車線数が多いほど車がたくさん走れるね。

ツイストペアケーブルには、STPとUTPの2種類があります。

STP(Shielded twisted pair cable)は、シールドと呼ばれる導線を用いてツイストペアケーブルを保護します。これにより、ノイズや電磁波などに強くなります。

UTP(Unshielded twisted pair cable)は、シールドがなく、ツイストペアケーブルのみで構成されます。

現在、最も普及していると思われるカテゴリーは、「カテゴリ5e」です。もし、「カテゴリ5」のケーブルを使用している場合は、カテゴリ5のケーブル(速度が100Mbps)が速度低下の要因になっていると考えられます。

tayuyu
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「カテゴリ7」は、コネクタの形状が違うから注意。選ばないようにしよう。

これから、LANケーブルを購入する場合は、値段を考慮しながら、カテゴリ5e、6、6aのケーブルを選ぼう。基本的には、カテゴリ5eのケーブルが一番安いよ。

今は、1Gbpsに対応しているカテゴリ5eまたは6で十分だと思うけど、技術の進歩が速いから6aでもいいような…。ん~、難しいね。

ケーブルの長さは、用途に合わせて購入しよう。

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同軸ケーブル

イーサネット規格の10BASE2、10BASE5で同軸ケーブルが使用されます。伝送速度は、10Mbpsです。

光ファイバー

光ファイバーは、次のような特徴があります。ど

  • 高速に伝送できる
  • 長距離に強い
  • 電磁波障害に強い
  • 折り曲げに弱い

ISP(Internet Service Provider)

ISP(Internet Service Provider)は、インターネット接続を提供する会社です。プロバイダとも呼ばれます。

ISPによって、通信設備が異なるため、速度が変わる場合があります。また、最近では、IPv6に対応しているかどうかなど、接続環境によっても速度が変わる場合があります。

プロバイダの速度については、使用する条件で変わってくるので、難しいところですが、速度に影響する可能性があるということは知っておきましょう。

プロバイダーの速度比較をしているサイトもあるので、そのようなサイトを参考にしても良いかもしれません。

まとめ

今回は、ネットの速度に関して知っておきたい4つのポイントをご紹介しました。

LANケーブルだけ良いものにしても、ルーターの性能が低ければ意味がないように、一部の構成要素だけを高性能にしても、その他の構成要素が低性能では意味がありません。

一般家庭では、LANインターフェースが1G以上に対応するようなルーターやLANケーブル(カテゴリ5e以上のもの)で構成されていれば、それなりの速度はでる可能性が高いです。パソコンなどの通信機器は定期的に新しいものに買い替えるため、それに伴い、新しい規格に対応していきます。しかし、ルーターやLANケーブルは意外と買い替えることが少ないと思うので、古い規格のままである可能性があります。

もちろん、今回の記事の内容以外にも速度に関して影響してくる要因はさまざまあると思いますが、速度改善のための、参考になればと思い書かせていただきました。

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